「まだ2027年度の入試なんて先の話」と思っていませんか。実は、大学入試の準備は1年以上前から動き出しているケースが少なくありません。大学入試センターの公式ページでは、すでに令和9年度(2027年度)試験の情報欄が設けられており、受験生・保護者の方が早い段階から公式情報をチェックできる体制が整いつつあります。今回は、現時点で確認できる公式発表をもとに、2027年度入試の全体スケジュールと、今から気をつけておきたい注意点を整理してお伝えします。共通テスト・国公立二次試験・私立入試それぞれの想定日程に加えて、保護者の方が「いつまでに何をやるべきか」がひと目でわかるチェックリストもご用意しました。
「令和9年度試験」として公式に動き始めた2027年度入試
大学入試センターの公式サイト(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/)では、2026年4月時点において「令和8年度試験」「令和9年度試験」という形で年度別の情報ページが設けられていることが確認できます。つまり、2027年度入試にあたる令和9年度試験は、すでに公式の情報管理が開始されている段階といえるでしょう。
令和8年度(2026年度)の大学入学共通テストは、2026年1月17日(土)・18日(日)に実施されたことが、河合塾の公式入試情報(2026年4月取得)でも確認されています。これまでの実施実績を踏まえると、大学入学共通テストは毎年1月の第3土曜・日曜日を中心に設定される傾向があります。2027年度入試では、後述のとおり2027年1月16日(土)・17日(日)が試験日となることが想定されますが、正式な日程については大学入試センターの公式発表をご確認いただくことが何より重要です。
2027年度入試の想定スケジュール|共通テスト・国公立・私立
2027年度入試における主要な日程の想定を、過去の傾向と公式発表予定をもとに整理しました。あくまで現時点での想定ですので、最終的な日程は必ず大学入試センター・各大学・各高校の公式発表をご確認ください。
大学入学共通テスト(令和9年度)
- 受験案内の配布開始:2026年9月上旬頃(例年の傾向)
- 出願受付期間:2026年9月下旬〜10月上旬頃(約2週間)
- 検定料の払込・受験票送付:2026年12月中旬頃
- 本試験:2027年1月16日(土)・1月17日(日)が想定(第3土・日曜の慣例による)
- 追・再試験:本試験の1週間後、2027年1月23日(土)・24日(日)が想定
- 得点調整・成績通知:2027年4月中旬頃に成績通知書送付(受験者本人へ)
国公立大学の個別学力検査(二次試験)
- 大学入学共通テスト後の出願:2027年1月25日(月)頃〜2月5日(金)頃
- 前期日程:2027年2月25日(木)から開始(例年2月25日固定)
- 前期日程の合格発表:2027年3月6日(土)〜10日(水)頃
- 前期日程の入学手続締切:2027年3月15日(月)頃
- 後期日程:2027年3月12日(金)以降
- 後期日程の合格発表:2027年3月20日(土)〜23日(火)頃
- 公立大学中期日程:一部大学で2027年3月8日(月)頃
私立大学入試
- 総合型選抜(旧AO入試):2026年9月以降に出願開始(最終選考は11〜12月の場合が多い)
- 学校推薦型選抜(旧推薦入試):2026年11月以降に出願・選考
- 共通テスト利用入試(前期):出願は2026年12月〜2027年1月、合否は2月上旬
- 一般選抜(前期日程):2027年1月下旬〜2月中旬に集中(首都圏・関西圏の主要大学は2月1日〜10日頃)
- 一般選抜(後期日程):2027年2月下旬〜3月上旬
共通テストの出願スケジュール|例年の流れを知っておく
大学入学共通テストに関して、例年の流れとして一般的に知られているスケジュールの傾向を補足します。具体的な日程は年度ごとに公式発表されますので、あくまで準備の目安としてご活用ください。
まず、受験案内の配布と出願受付は、試験実施の約4〜5か月前、例年9月から10月にかけて行われる傾向があります。2027年度入試であれば、2026年9月〜10月頃が出願期間にあたると想定されます。受験案内の入手方法や出願方法については、大学入試センターが公式サイトで案内しますので、この時期を見逃さないようにすることが求められます。
次に、受験票の送付は試験の約1か月前、12月中旬から下旬にかけて行われる傾向があります。受験票が届いたら、受験番号・試験会場・科目などの記載内容を必ずご確認ください。試験会場が想定より遠方になることもあり、当日の交通手段の確認も早めに行いましょう。
そして、試験本番は前述の通り1月中旬が見込まれます。試験終了後には各予備校が速報を公開し、自己採点の機会を得ることができます。河合塾の公式入試情報(2026年4月取得)でも、過去年度の解答速報・解説動画の公開実績が確認されており、2027年度入試においても同様のサービスが提供される可能性があります。自己採点の結果は、国公立二次試験の出願校決定に直結する重要な判断材料となります。
個別入試・私立大学入試のスケジュール感
共通テスト後に続く個別入試・私立大学入試についても、例年のスケジュールの傾向を押さえておきましょう。
私立大学の一般選抜は、例年1月下旬から2月にかけて始まる傾向があります。特に首都圏・関西圏の有名私立大学では、2月上旬から中旬にかけて試験が集中することが多いといえます。早慶上理・MARCH・関関同立といった人気大学群は、2月1日〜2月15日頃に複数回の試験日が設定されることが多く、併願校の組み合わせ次第では1日に複数大学を受験することも珍しくありません。
国公立大学の個別試験(二次試験)については、前期日程が2月25日からの3〜4日間、後期日程が3月12日以降に設定される傾向があります。前期と後期で同一大学の同一学部を出願することも、別大学を出願することも可能です。前期で第一志望に合格できなかった場合の「滑り止めの考え方」を事前に家族で話し合っておくことが、結果通知時の冷静な判断につながります。
また、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)は、これより大幅に前倒しになります。総合型選抜は9月以降、学校推薦型選抜は11月以降に出願・選考が本格化する傾向があります。2027年度入試を目指す現在の高校1・2年生の保護者の方は、一般選抜だけでなく、こうした多様な入試方式の存在も視野に入れておくことが重要ではないでしょうか。総合型選抜の仕組みと対策を保護者・受験生向けに解説もあわせてご覧ください。
文部科学省の公式サイト(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/index.htm)では、大学入試制度や高等教育に関する最新情報が随時公開されています。制度変更の有無についても、定期的に確認する習慣をつけることをおすすめします。
保護者向けチェックリスト|何をいつまでにやるべきか
「いつ・何を・どこまで」確認すれば良いのかを、月別・時系列で整理しました。お子さんと一緒に、家庭のカレンダーや手帳に書き写してご活用ください。
2026年4月〜7月(高3春〜夏):情報収集と土台づくり
- 志望校の入試科目・配点比率を、公式入試要項で確認する
- 共通テストと二次試験の比率(例:神戸大学・大阪大学などは学部により大きく異なる)を把握する
- 受験料・入学金・前期授業料の総額を試算し、家計の準備を始める
- 夏休みの学習計画と模試スケジュールを家族で共有する
- 志望校別の判定模試(河合塾・駿台・東進など)に1つは申し込む
2026年8月〜10月:出願・推薦準備の本格化
- 9月上旬:共通テスト受験案内の配布開始を確認(高校経由か大学入試センターから入手)
- 9月下旬〜10月上旬:共通テスト出願期間(消印有効・締切厳守)
- 総合型選抜を受ける場合は、エントリー書類・志望理由書の最終確認
- 調査書の発行依頼を高校に出す(発行に2週間程度かかる場合あり)
- 受験校を3〜6校に絞り込み、受験スケジュール表を作成する
2026年11月〜12月:直前期の段取り
- 11月:学校推薦型選抜の出願・受験準備
- 私立共通テスト利用入試の出願締切を一覧化する
- 12月中旬:共通テスト受験票の到着確認、記載内容の点検
- 試験会場までの経路・所要時間・交通機関の遅延リスクを下見する
- 当日の昼食・防寒着・カイロ・予備の筆記用具を準備する
- 体調管理のため、就寝時間を試験開始時間に合わせて調整する
2027年1月〜3月:試験本番から合格発表まで
- 1月16日・17日(想定):共通テスト本試験
- 1月18日:自己採点と志望校判定(駿台・河合塾・代ゼミ等のリサーチ提出)
- 1月25日〜2月5日頃:国公立二次試験の出願(前期・後期同時)
- 2月1日〜中旬:私立大学一般選抜のピーク
- 2月25日〜:国公立前期日程
- 3月6日〜10日頃:前期合格発表、合格時は入学手続を3月15日頃までに完了
- 3月12日〜:国公立後期日程
- 不合格時の浪人・進路変更も含めた選択肢を、結果発表前に話し合っておく
2027年度入試で特に注意すべきポイント
今から準備を始める上で、特に意識していただきたい注意点をまとめます。
最初の注意点は、「令和9年度試験情報の公式確認」です。大学入試センターの公式サイトでは、令和9年度試験のページがすでに設けられています。今後、出願要件・検定料・試験科目などの詳細が順次公開される見通しですので、定期的に公式サイトをご確認いただくことが不可欠です。
次に、「英語リスニング対策の早期着手」です。大学入試センターの公式サイトでは、ICプレーヤーの操作体験やリスニングのサンプル音声が提供されており、事前の機器確認と音声対策の必要性が示されています。試験当日に機器のトラブルで慌てることのないよう、余裕を持って準備しておくことが求められます。
また、「各大学の入試変更点の早期確認」も欠かせません。大学入試センターの公式サイトには「大学入学共通テスト利用大学情報」として、各大学の入試ガイドや最新情報へのリンクが設けられています。志望校の選抜方式・出願条件・利用科目数などは年度によって変更される場合がありますので、高校3年生になってから確認するのではなく、できるだけ早い段階で目を通しておくことをおすすめします。一般選抜と推薦・総合型の違いについては推薦入試と一般選抜、どちらを選べばいい?特徴と向き不向きを徹底解説でも詳しく取り上げています。
さらに、「出願期間の厳守」は言うまでもなく重要です。出願期間を1日でも過ぎると受付が行われないことが一般的です。学校・予備校のスケジュールと照らし合わせながら、カレンダーに必ず記入しておくことを強くおすすめします。受験校選定における塾・予備校の活用については高校生の塾選び|目的別・タイプ別の選び方ガイドもご参照ください。
まとめ
2027年度入試(令和9年度)は、大学入試センターの公式サイトですでに情報ページが設けられており、準備の時期は今まさに始まっています。共通テストは2027年1月16日・17日が想定され、その後の国公立前期日程は2月25日から、後期日程は3月12日からのスケジュールが見込まれます。私立大学一般選抜は2月上旬〜中旬がピークとなる傾向です。約4〜5か月前の出願期間に向けて、本記事のチェックリストを使って、月別の段取りを家族で共有しておくことが大切です。最新の公式情報は必ず大学入試センター(https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/)および文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/index.htm)でご確認ください。お子さんと一緒に、今から少しずつ情報収集を進めていきましょう。
参考情報
- 大学入試センター 共通テスト https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/
- 文部科学省 大学・高等教育 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/index.htm
- 河合塾 入試情報 https://www.kawai-juku.ac.jp/nyushi/
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https://gokakuget.com/
