英語の勉強で「なんとなく長文は読めるけど、リスニングになると途端に聞き取れなくなる」と感じている高校生やその保護者の方は多いのではないでしょうか。実は、リスニングは正しい教材と学習方法を組み合わせることで、着実に伸ばせるスキルとされています。大学入試においても英語リスニングの比重は年々高まっており、早めに対策を始めることが大切です。
なぜ今、高校生のリスニング力が重要なのか
高校生が英語リスニングに力を入れなければならない理由は、大学入試の制度変化にあります。2021年度から本格導入された大学入学共通テストでは、リスニングとリーディングの配点が均等化されました。大学入試センターの公式情報(2025年)によると、共通テストの英語はリーディング100点・リスニング100点の計200点満点となっており、以前のセンター試験(リスニング50点・筆記200点)と比べてリスニングの比重が大幅に引き上げられています(出典:大学入試センター公式サイト https://www.dnc.ac.jp)。
つまり、リスニングが苦手なままでいると、それだけで大きな失点につながるリスクがあるといえます。さらに、共通テストのリスニングは問題量が多く、短時間での情報処理能力が求められるため、「なんとなく聞いていれば大丈夫」という姿勢では対応しきれないのが現状です。
また、文部科学省が推進する英語教育改革の方針として、「聞く・話す・読む・書く」の4技能をバランスよく育成することが掲げられています。高校の英語授業でも、英語での授業実施が標準とされており、日常的にリスニングに触れる環境づくりが進んでいます(出典:文部科学省 初等中等教育 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/index.htm)。
高校生のリスニング教材の種類と特徴
リスニング教材は大きく分けて、「参考書・問題集タイプ」「アプリ・デジタルタイプ」「放送・動画タイプ」の3種類に分類できます。それぞれの特徴を理解したうえで、目的に合ったものを選ぶことが大切です。
まず、参考書・問題集タイプは、入試本番形式に近い演習ができる点が強みです。CDや音声ダウンロードと組み合わせて使うことが多く、「ディクテーション(聞いた内容を書き取る練習)」や「シャドーイング(音声に少し遅れて声に出してついていく練習)」といった実践的なトレーニングを系統立てて進められます。河合塾の公式情報(2024年)では、共通テスト対策として音声問題への繰り返し演習が有効とされており、問題集を使った反復学習が推奨されています(出典:河合塾 https://www.kawai-juku.ac.jp)。
次に、アプリ・デジタルタイプは、スキマ時間に取り組めるという手軽さが特徴です。スタディサプリをはじめとするオンライン学習サービスでは、リスニング対策専用の講座やコンテンツが用意されており、スマートフォンで通学中にも練習できます。ただし、アプリだけに頼ると問題形式への慣れが不足しがちなため、問題集との併用が効果的とされています。
放送・動画タイプとしては、NHK高校講座の英語コンテンツが代表的です。NHKが提供する教育コンテンツは無料で視聴でき、標準的な速度の英語に日常的に触れる習慣づくりに役立てられています(出典:NHK https://www.nhk.or.jp)。日々の学習に取り入れやすい点が、特に学習習慣を作りたい時期の高校生に向いているといえます。
学習目的別・教材の選び方のポイント
リスニング教材を選ぶ際に大切なのは、「今自分は何が目的なのか」を明確にすることです。目的が異なれば、選ぶべき教材も変わってきます。
共通テスト対策が目的であれば、本番形式の問題に特化した問題集を選ぶのがよいでしょう。共通テストのリスニングは「複数の話者による会話を聞き取る」「図や表と照合しながら答える」など、特有の形式が多いため、その形式に慣れることが得点アップの近道とされています。問題集は1冊を繰り返し使い込む方が、多くの教材を広く浅くこなすより効果的と、駿台が公式情報として示しています(出典:駿台 https://www.sundai.ac.jp)。
英語4技能試験(英検・GTECなど)の対策が目的であれば、面接形式のスピーキングを意識したリスニング教材を選ぶことが重要です。英検準2級・2級では、一定速度の会話文や説明文を聞いて答える問題が出題されるため、多様な場面や話題の英語音声に慣れておく必要があります。
基礎力の底上げが目的の場合は、発音・イントネーション・音の変化(リダクションやリンキングと呼ばれる音のつながり現象)に焦点を当てた教材から始めることをおすすめします。「知っている単語なのに聞き取れない」という現象の多くは、音の変化のルールを知らないことが原因とされており、音声知識を補う教材がこの段階では特に有効といえます。
効果を高めるリスニング学習の進め方
教材を用意しても、学習方法が間違っていると効果が出にくいという点も押さえておく必要があります。リスニング上達のために重要とされているのは、「繰り返し聞く」「音読・シャドーイングと組み合わせる」「内容を確認してからもう一度聞く」という3つのステップです。
まず、同じ音声を繰り返し聞くことで、脳が英語の音のパターンを覚えていきます。最初は聞き取れなくても、スクリプト(音声の文字起こし)を確認してから聞き直すことで「どう聞こえるか」の感覚が養われていきます。
次に、音読とシャドーイングを取り入れることで、「聞く力」だけでなく「英語を口で出力する力」も同時に育ちます。声に出すことで音のリズムが体に染み込み、耳が英語の音に対して反応しやすくなるとされています。東進の公式情報(2024年)でも、リスニング力の向上には「音声を聞いて声に出す練習」を継続することが重要とされています(出典:東進 https://www.toshin.com)。
学習時間については、毎日短時間でも継続することが大切です。週末にまとめて勉強するよりも、1日10〜20分の学習を毎日積み重ねる方が、英語の耳を作るうえで効果的という傾向があります。
まとめ
高校生のリスニング対策は、教材選びと学習法の両方が重要です。大学入学共通テストではリスニングとリーディングが同等の配点となっており、苦手のままでいると入試本番での失点に直結するリスクがあります(出典:大学入試センター https://www.dnc.ac.jp)。
教材選びでは、共通テスト対策・4技能試験対策・基礎固めといった目的を明確にしたうえで、問題集・アプリ・放送コンテンツを組み合わせて活用することをおすすめします。そして何より大切なのは、継続して取り組む習慣を早い段階から身につけることです。まずは手持ちの教材を1冊やり切ることを目標に、今日から学習を始めてみましょう。
https://www.dnc.ac.jp
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/index.htm
https://www.kawai-juku.ac.jp
https://www.toshin.com
https://www.sundai.ac.jp
■ 参考情報
【プロ講師個別指導塾の合格GET】
https://gokakuget.com/
