「受験のためにいくら用意すればいいのかわからない」と感じている保護者の方は、決して少なくないでしょう。塾代、受験料、参考書代、交通費……と費用の種類は多岐にわたり、いざ計算してみると想像以上の金額になって驚くケースも多いとされています。大切なのは、早い段階から「どこにいくらかかるのか」を把握し、無理のない積立計画を立てることです。お子さんが小学生や中学生のうちに準備を始めることで、高校受験・大学受験の本番を安心して迎えられるようになります。
受験にかかる費用の全体像を知ろう
受験にかかる費用は大きく分けると、「塾・予備校代」「受験料」「参考書・教材費」「交通費・宿泊費」の4種類に整理できます。それぞれが積み重なることで、家計への影響は決して小さくありません。
まず塾・予備校代は、受験費用の中でも最も大きな割合を占めることが多い項目です。塾ナビの公式情報(2025年度)によると、学習塾の月謝は学年や授業形式によって大きく異なりますが、中学受験対応の進学塾では小学5〜6年生で月2万円以上かかるケースが一般的とされています。高校受験・大学受験向けの塾・予備校でも、科目数や個別指導か集団指導かによって費用は変わりますが、年間で数十万円規模になることは珍しくないでしょう(出典:塾ナビ https://www.jyukunavi.jp 2025年度)。
受験料については、大学入試センターの公式情報(2026年度)によると、大学入学共通テストの検定料は3教科以上の場合18,000円とされています(出典:大学入試センター https://www.dnc.ac.jp 2026年度)。加えて、国公立大学の個別試験(二次試験)は1校あたり17,000円程度、私立大学は1校あたり30,000〜35,000円程度が目安とされています。複数校を受験する場合はこの金額が受験校数分だけかかるため、志望校数によっては受験料だけで10万円を超えることもあります。
参考書や問題集も、学年が上がるにつれて購入点数が増える傾向があります。高校3年間で購入する教材費は、学校の副教材を含めると数万円規模になることが多いとされています。交通費や遠方の大学を受験する際の宿泊費についても、忘れずに見積もっておきたいところです。
高校受験・大学受験、それぞれにかかる費用の目安
受験の種類によって必要な費用の規模は異なります。大まかな目安を把握しておくことが、積立計画を立てる第一歩となります。
高校受験の場合、費用の中心は中学3年生の1〜2年間にかかる塾代です。文部科学省「子どもの学習費調査」(2022年度)によると、公立中学3年生の学校外活動費(塾・習い事等)の平均は年間約34万円とされています(出典:文部科学省 https://www.mext.go.jp)。私立高校受験や都市部の進学塾を利用する場合は、これを上回ることも少なくありません。
大学受験になると、費用の規模はさらに大きくなります。高校3年間を通じた塾・予備校代、参考書代、模試代、そして受験料を合計すると、一般的に100万円を超えるケースも珍しくないとされています。浪人した場合は予備校の費用が追加でかかるため、さらに備えが必要になるでしょう。
一方で、近年は通信教育やオンライン学習サービスの普及により、塾に通わずに費用を抑える選択肢も広がっています。お子さんの学習スタイルや志望校のレベルに合わせて、費用対効果の高い方法を選ぶことも重要な視点といえます。
今から始める積立の具体的な考え方
受験費用の準備で最も効果的なのは、早い段階から少額ずつ積み立てを始めることです。「まだ先の話」と思いがちですが、お子さんが小学生のうちからコツコツと積み立てておくことで、受験本番の時期に慌てて工面する必要がなくなります。
たとえば、お子さんが小学4年生(10歳)のとき、大学入学まであと8年あるとします。月1万円を積み立てると、8年間で約96万円になります。月1万5000円であれば約144万円になり、高校受験から大学受験までをカバーできる可能性が高まります。もちろん家計の状況によって積立額は異なりますが、「まずは月5000円から」という感覚でスタートすることが大切です。
積立の方法としては、定期預金や積立定期、または学資保険などを活用する家庭が多いとされています。受験費用は短〜中期的に使う資金であるため、元本割れリスクのある投資商品よりも、確実に準備できる預貯金や保険商品が向いているという考え方があります。ただし、こうした判断は各家庭の状況や方針によって異なりますので、金融機関や専門家に相談されることをおすすめします。
積立を続けるためのコツと注意点
積立計画を立てても、続けることができなければ意味がありません。無理なく継続するためのポイントをいくつかご紹介します。
まず「積立専用の口座を作る」ことが有効です。日常の生活費と同じ口座に入れておくと、知らず知らずのうちに使ってしまうことがあります。受験費用用の口座を別に設けて、毎月自動引き落としで積み立てる仕組みを作ることで、手間なく続けやすくなるでしょう。
次に「費用の見直しを定期的に行う」ことも大切です。塾を変えた、受験校数が増えた、模試の回数が増えたなど、計画は状況に応じて変わることがあります。年に1〜2回、積立額と実際の費用の見通しを照らし合わせて調整するとよいでしょう。
また、「奨学金・教育ローン制度の存在も知っておく」ことをおすすめします。もし積立が十分でなかった場合でも、日本学生支援機構の奨学金や日本政策金融公庫の教育ローンなど、公的支援の選択肢があります。こうした制度の存在を事前に把握しておくことで、いざというときに慌てずに対応できるでしょう。
費用の準備は、お子さんの受験への不安を「わかった、大丈夫」と言える安心感に変えるための大切なプロセスでもあります。一人で抱え込まず、家族で話し合いながら計画を進めていただけるとよいでしょう。
まとめ
受験にかかる費用は、塾代・受験料・教材費など合計すると想像より大きな金額になることが少なくありません。大学入試センターの公式情報(2026年度)や文部科学省の「子どもの学習費調査」(2022年度)が示すとおり、費用の種類と目安を事前に把握しておくことが、焦らずに準備するための第一歩となります。大切なのは「完璧な計画」ではなく「今日から始めること」です。月5000円でも1万円でも、積立を始める時期が早ければ早いほど、受験本番を迎える頃の余裕につながります。まずはお子さんの学年と志望する受験の種類を確認し、大まかな費用の見通しを立てることから始めてみてください。保護者の方が安心していられることが、お子さんにとっても大きな力になるはずです。
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/1268091.htm
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/
https://www.jyukunavi.jp
https://www.e-stat.go.jp
■ 参考情報
【プロ講師個別指導塾の合格GET】
https://gokakuget.com/
